人生もエンドゲームに向かう始末

■はじめに■

 

 5月3日アベンジャーズエンドゲーム(EG)を鑑賞しました。映画を観てこんな気持ちになったのは初めてでした。

 何より全作インフィニティウォー(IW)を観た時の衝撃と喪失感から「俺は次観たら死ぬな。生きる目標がない」とまで思ってました。いや死なないけど、やっぱりEGを観た後は喪失感すごいね。何もできない。頭の中アベンジャーズしかない。そのくらいの影響力でした。

 

 

この気持ち誰に伝える

 

 

5月7日にもIMAXで鑑賞した。3時間とは思えないくらい今回も感動した。落ち着いて観れたことで話もより理解できた。

 

 

この気持ち誰に伝える

心に留められない

 

 

 

 

 

この今の自分の熱量を伝えられる人はいない。仮にいたとして、延々と付き合ってくれるか。自分が学生時代であれば誰か捕まえて話し続けただろうけど、今はいない。だからここに書く。暇な方。お付き合いください。得るものは何もないです。ネタバレ全開です。文章もぐちゃぐちゃです。自己責任で見てください。約6000字、多分5分くらいで見れます。

 

■そもそもアベンジャーズとは■

 

めちゃくちゃ金かけて、一流の俳優と、一流のスタッフで作るヒーローもの映画です。ヒーロー単独映画を数本やってアベンジャーズでまとめてお祭りします。今作EGはその最後のお祭り映画です。今後も続きます。

 

 

■感想など■

 

 ・嬉しい小ネタ

 

 いろんなキャラが出ました。ペギーにハワードスタークにジャービス、その他諸々過去のキャラが出てきました。総決算と言う意味で本当に良かったです。何より毎回思うことだけどアベンジャーズは「これまで単品作品を観てきてくれてありがとう、みんなへのボーナスだよ」っていうマーベルからの贈り物感覚で観てるから、過去作観てる人は嬉しいし、改めて過去作観たくなると思うよ。

 ナタリーポートマンとか声だけ出演らしい。すごいな!マイケルダグラスとか単品作品だからこそでる人たちも本当に脇役の脇役くらいの秒なのに出る。すげぇー。

 

・ナターシャの死

 

 まさかの死ね。びっくりしたよ。今作EGで思ったことはナターシャは想像以上にアベンジャーズ固執してたなって。だから彼女の選択は彼女自身後悔してないと思う。だからあまり思うこともない。その後の衝撃にかき消された感も否めないけど、まぁそんなもんかなって(笑)

 

・主役キャプテンアメリカだった

 

 基本アベンジャーズは群集劇、主役はいない。強いていうならエンドクレジットの頭でなおかつ座長と言われるトニーかなと思うけど、今作はキャプテンアメリカの為の映画という思いが強い。もともとキャプテンアメリカ好きで贔屓してるところもあると思うけど、それでも今作はキャップが強かった。

 

・キャップとトニーの和解

 

 あまりにもさっぱりしてた訳だけど、逆に引っ張らなくて良かったかなと。

 

・ビッグ3対サノス

 

 アベンジャーズ1,2,3で3人が同じ画面にいることはあったけど、3人が3人だけで戦うシーンは無かったかなと思う。やっと来たなって。いやー映えるよ。インスタ映えするよ。これがもう今後見られないなんてね。目に焼き付けるよ。

 気持ち、もう少し協力してサノスと戦ってほしかったな。実質個人戦だったもん(笑)チームワーク何それ?って感じで、多少あったけどね。多少。良かったよ。

 

・まさかのムジョルニアとの二刀流

 

 絶体絶命よ。ソー弱体化しすぎだから!前作の確変はどこいったよ!でもここからが胸熱でね。キャップがムジョルニアを持つんですよ。ソーが「分かってたよ」って言うんですよ。

 初見の時は「まさかこんな熱いことあるのかよ!?いや、これはロキかな?さっきどっかいったもんな」...だが、これは違う。

 

「これはキャプテンアメリカだー!!やったぜぇ!!俺のギャップが最強だ!!」

「盾とハンマーの無敵のコラボだ!どうして投げたハンマーと盾が手元に戻ってくるかはわからないけどの圧倒的ハーモニーだ!!」

「みんな見てくれよ!あのキャップがサノスと互角以上にわたりあってるぜ!」

「やってしまえー!ボコボコだ!これまでの鬱憤を晴らしてくれー!」

 

 

 

 

まぁ数秒後にサノスにボコボコにされる訳だけどね。(笑)

 

 キャップは超人血清を打ってこそいるが、ハイテクナノテクなアイアンマンや覚醒した雷神ソーと比べて普通の人感が強い。こういった時ってこれまでだと役立たずか他の人に隠れてたからまさか第一線で活躍してくれるとはね。IWでサノスにワンパンで負けてたってのも大きいかもしれない。数秒でボコボコにされるんですけど、でも、いいんです!

 

 ・待ってましたアッセンブル!

 

 まず1人で立ち上がるキャップとサノス軍を遠目から写してるシーンね。これもまた絶体絶命。だってみんな集まらないし、サノスさん結構怒ってるし、でもね、分かるんです。キャップは絶対にあの状態からでも起き上がるし、最後まで諦めないことを。同時に「流石にもう勝てないじゃん。なんでそこまで頑張るキャップ...」って思う自分がいるわけなんですよ。なんて健気なキャップ、そういうところが好きだよって、「ここを墓場とする」とか思ってるのかなって。

 

 そしたらついに、サムの

 

 

「On your left.(左を見て)」

 

 

 これはウィンターソルジャー(WS)でのシーンのオマージュなんですけどね。字幕版だと分かりにくくて考察で分かりました。

 ブラパンが出て、ストレンジが出て、スターロードが出て、スパイダーマンが出て...小出しに出していく感じよ。打ち合わせしてたの?ってくらいしっかり綺麗に登場するの!サノスたちがずっと待ってくれてるのはご愛嬌ね。

 実際ここら辺はもう怒涛のように情報量がすごいの。ワクワク止まらないよ。「遂に言うか?例の言葉、どうやって言うの?あの言葉」って1人ソワソワしててね。画面の方は熱い登場シーンから転換してまた遠目からのシーンになるんだけど、さっきの一対多数と違うのよ。大勢の味方とサノス軍が相対してるの。テーマソングもいい感じに流れてね、鳥肌が立たない人いるのってくらい最高の状態。強いて言うならソーは痩せてて欲しかったし、ハルクも万全、ヴィジョンやガモーラ、ナターシャがいれば良かったけど、そこまではね。夢の中で見ることにします。

 お待たせしました。エイジオブウルトロン(AOU)のラストシーンを観てからこの日をずっと待ってました。ここまで焦らされた上で、なおかつIWから1年焦らされた上での、キャプテンアメリカさんからのお言葉

 

 

 

 

 

 

 

 

アベンジャーズ、アッセンブル」

 

 

 

 

 

 

興奮しました。

 

 

 

 正直1番泣きそうになったのはココ。「アッセンブル!!」ってもっと強く言うと思ったら思いのほか冷静な「アッセンボー」で少し肩透かし食らったよ。でもみんな聞こえてたんだろうね。みんな突撃してったもん(笑)

 余談ですが、地味に好きなのがここでのサノスの顔ね。サノスって敵ではあるんだけど、真面目なんだよね。筋が通ってる。「お前らいけー」な指示をするんだけどいい顔してるんですわ。悔しがってないの。むしろ喜んでるっていうかね。「きたな好敵手」みたいな表情してるの。だからよりアベンジャーズ側を引き立たせるの。

  農園やってる時のサノスもいい感じなんだよね。そして「運命だ」って受け止めてるサノスもいい感じ。敵として魅力ありすぎるだろあのゴリラ。

 

 ・待ってました!大乱闘!

 

 IWでは二手に分かれて戦っていた分、今回の勢揃いは興奮しかしなかった。これも予想はしてたけど、これを俺は何年待ってたと思う?4年くらいだよ?

 でもなんでしょうね。ゴチャゴチャしすぎだったね。ラストの女ヒーロー大集合いる?確かにそういうこれまでになかった組み合わせでみたいと思うけど、だったら他のも観たかったかなと。あと5分くらい乱闘シーンやってもいいのかなと。

 あとこのシーンでは実際に30人近くの俳優たちが一堂に会して撮影したらしいの。だから本当に期待してたんだけど、その割にその恩恵受けてる感覚が薄くて、何だろうね。CGって昨今すごいから合成でも何とかなると思うの。だからせっかく同じ場所、時間で撮影してるならそれがわかる事をして欲しかったなと!スタッフの人も考えてたらしいけど、テンポ悪くするからやめたらしいね。私も思いつかないもん(笑)そこだけ惜しかったな。

 

・トニーの死

 

 まさか死ぬとはね。他のお客さん泣いてたよ。私はあまり感じることはないかなっていう(笑)驚いたけどね。娘もいてペッパーとも順調で。でも思うことは彼はアイアンマン第1作目でアイアンマンを作ったことで生きることができたの。だからヒーローになったからこそ生きているって。だから寿命が10年ほど延びて良かったねって。最高の死だと思う。

 

 ・ラストの土曜8時

 

 これで終わるんかい!もう主役やん!トニーの死とかナターシャの死とかみんな犠牲にしてる中、人生謳歌しちゃってるやん!でもこれが彼のラストなんだなと。良かったネット。

 

■ネガティブな感想■

 

・前半のドラマパート長くない?

 

ほぼ2時間は大きな戦闘シーンもなくドラマパートが続きます。1回目はダレてました。だって私が見たいのは大乱闘。お祭りを見たいの。でも画面に映るのはドラマパート。

 前作IWだと序盤からハルクvsサノスやったり、ニューヨークでの戦いにスパイダーマンが参戦したり(1番好きなシーン)とずっとワクワクしてたの。

 もうなんで!早く戦って!ってずっと焦らされてるの。プロのシェフが最高の食材で料理してくれるんだけど、「完成まで5時間かかる」って言われるようなね。美味しいの分かってるから早く効率よく作ってって感じでした。

  2回目は感慨深く観てました。意外とね、1回目より話も入ってきました。初期メンバーは三部作も終わって個人を深く描写する機会が無いし、これがこの人たちの最後なんだなって、死ぬ人たちもいるなって、思ってみたらすごく感傷に浸りながら観れました。ラストにつなげるためのシーンとかが散りばめられててね。個人的にトニーとハワードの会話シーンはすごく好きですね。ここで少しトニー腹括ってないか?って思っちゃいました。

 普通最初に言うことですが、結論言います。長くないです。いや長いと思う人もいるのも分かる。そんな人はもう一回アイアンマンから全シリーズ見て、今回のは、たったの2時間だから。

 

 ・やはり役者の契約は大きいなと

 

 今作でキャップとトニー、ソー、ナターシャ、ホークアイの契約が終わるんだけども。それぞれがもう2度と出演しなくても何とかなるような終わりを迎えました。実際これまでもよく言われてきた「地球の危機なのに他のヒーローは何やってるの?」って定番のやつ。これを解消できたのが大きいね。

 個人的にはね、別に死ななくてもいいと思ってる。いやでも生きてるなら出てきてほしいよ。そら理想はね。でも契約だもん。ここまで続けてくれたんだもん。10年近く1つの役に縛られ続けられるってきついと思うの。ヒーローだから筋肉モリモリ、ヴィジュアルもキープしないといけない。意外とおっさん、おばさんだらけの役者さんだから本当に頑張ったと思うんだ。だからそういう意味で今回の締めは観る側を諦めさせる為には最高の方法だったかなって。だって毎回楽しませてくれたスタッフ側が3年間かけて使ったら脚本だもん。ありがとうマーベル。

 

■疑問点■

 

 ・ネビュラ戦犯かな?

 

 今作のドジっ子。いや彼女は最初からドジっ子であるわけなんだけど

 現在のネビュラと過去のネビュラが同期してしまうって予期せぬことが起こるわけなんだけど、果たしてこれは、防げたのではないだろうかと。同期は仕方ない。でもここですぐに現代に戻れば良かったのではないだろうか?そしたらサノスたちは何もできなくない?ピム粒子はないからタイムトラベルできないし、インフィニティストーンの在り処が分かるくらい...じゃあダメなのか。揃えちゃうのか。みんなの知らないところで。結果オーライ!アイアンマンの死で許す!(笑)

 ネビュラは父に愛されたいがために非情な一面もあるキャラだけど、反面すごく優しさに溢れているそれは過去作を見れば誰だって分かる。だからあそこで即現代に戻らないで仲間に緊急事態を伝えるって行動はネビュラにとっては当たり前だし、それこれネビュラ!って感じだから許す!

 

■いやここは納得いってない■

 全てに納得してるわけではない。少し吐き出したい。でもそこまで本気ではない。何でそうしたって。

 

・ソーのデブ化

 

 なぜ太らせた。彼はそんなメンタル弱い描写あったか!確かに全てを失った上に、母上から「自分があるように生きなさい」って言われたことは分かるけど、今作が最後だよ!しかもやっとビッグ3とサノスの対決ってところもデブ。確実に弱体化してたよね。痩せてたらもっと善戦できてたよね。見栄えもいいよね。全盛期であってくれよ!それ観るためにこっちは来てるのって!走ってないで空飛びながら敵を殲滅してよ。キャプテンマーベルが戦艦壊してたけど、ソー君にやってほしかったよ。IWの時出てきたじゃん。お願いだよー。

 

・ハルク覚醒せず

 

 いやいや君も違うよ!観たいのはスマッシュするハルクよ。頭バナー博士で身体ハルクは1番ビビったよ。なんで実質弱体化しちゃうの?ハルクの体で知識あってどーするの?指パッチンしたからで許せないよ。マジで。個人的には2回ほど覚醒チャンスあったのよ。

 

①ナターシャ死亡→お、これはサノス見てブチギレパターンきたな→椅子投げて満足したのかな?最終決戦どこいった?

 

②インフィニティストーンにはガンマ線が深く関わってる→これは石の力を使って気づいたらパワーアップしちゃってるパターンだな→いやもう完全に弱体化しちゃった。片腕完全に機能してない。

 

 

 

なんなんすかこれ。

 

 

 君の役者、今作で契約終わりなんよ?何してるよ。確かにこれまで破壊しまくってた人が、人類を救うっていいことだと思うけどさぁー。いや違うんだよなー。「こいつ本気出したら最強なんすよ、でもね色々あってまだ本気出してないの」って焦らして焦らした結果、頭いいちょっと怪力のハルクって(笑)

 ユニバーサルが権利を持ってるから単品作品を作るのは難しいらしい。だからバトルロイヤル、IW、EGをハルク三部作にするって言ってたじゃないですか!?サノスに一発かますくらいのことして欲しかった。スカーレットウィッチのが最強だよ、もう。

 

 2人とも他の人の考察読めば理解できる結果だけども、何でこうなるの?って契約延長してる説もあるけど何とかして欲しいよ。

 

・バッキー置き去り

 

 連れてったげてぇ。確かにバッキーは過去に戻ったところでっていうところあるけど、キャップはずっとバッキーのために戦ってるところあったんだからもう少しそこらへんをね。全てを悟ってる感があったからまぁいいかな。

 個人的にバッキーも好きなキャラなんだけど、WSで登場以降いかんせん見せ場がね。あのアームの金属がキュミミーンってなる感じがすごく好き。あの初登場もすごいかっこよかったんだけどね。どうしてもねぇ。得意分野が違うからね。彼はずっと暗殺やってたから。飛び道具もないし、超能力もない。当然、舞台映えしない。一応超人血清は打ってるから常人よりは強いんだけどね。正直上位互換のキャップですら大乱闘は見せ場が薄い。かなり盛ってもらってる感はある。

 それでも、個人的には2人の共闘を見たかったなって思う。せっかく敵の4人衆みたいなやつが復活してたから1人くらいキャップ&バッキーで倒しても欲しかったな。2人が共闘して戦ったのがCWのトニーだけってなんか嫌だなって。すごいかっこいいシーンだったんだけどね。

まぁ色々欲言うときりないからね。それを脇役のバッキーさんまで見せ場もらえるかっていうとね。お口チャックマンします。

 

■これからの期待■

 

 ・まずはスパイダーマン

 

 予告でましたね。楽しみです。そして今年は終わり。私の延命が決まりですね。スパイダーマンって糸出すし、超人的身体能力あるけど、なんとなく決定力ない気がするのは私だけかな。フィニッシュブローがない感じ。それは置いといて、5年後問題をどう描くのか、そしてスパイダーマンでこれまでの作品の本当の一区切り、「インフィニティ・サーガ」の終わり。楽しみです。

 一応それ以降の作品も発表されましたね。でも今以上の熱はもうない。キャップいないんだもん。どんだけ好きなんだって話だけどね(笑)

 ぶっちゃけそれ以外にもトイストーリーやゴジラ、貞子やアナ雪があるから楽しく生きてけるんだけどね。大事なものを無くしたような感覚。

 

■今後の生きる意味■

 

 ・ないね。惰性で、のんびり。

 

 

ー完ー